精神科デイケアとそこで働く作業療法士、精神保健福祉士、公認心理師、看護師の役割について

精神科デイケアとそこで働く作業療法士、精神保健福祉士、公認心理師、看護師の役割について

おはようございます!ひろしです。精神科デイケアにおける人員基準である作業療法士、看護師、精神保健福祉士、公認心理師について語ります。ひろしは4つとも保持しております。

 

ひろし先生

 

目次

 1.精神科デイケアについて

まずは精神科デイケアについて触れたいと思います。

精神科デイケアは、精神疾患の再発防止や社会復帰などを目的とするリハビリテーションのひとつです。

リハビリテーション専門職(理学療法士、言語聴覚士、作業療法士)の中では主に作業療法士しか働いていない職場の一つです。作業療法士の職域の広さが伺えます。

精神科デイケアとは、精神科での日帰りリハビリテーションのこと。精神的な疾患で社会活動を困難だと感じている人が決まった時間に通い、文化的な活動や運動な色々な活動を行います。

目的は精神疾患の再発防止や入院予防などです。利用者同士の交流し同じ活動を行うことでコミュニケーションを取る練習や心の安定にもつながります。就学や就職を目的し行うところも多く、社会復帰を手助けする役割もあります。

 

2.精神科デイケアの区分

精神科デイケアを含め、通所の精神科リハビリテーションには4種類です。午前から午後までのデイケア、午前または午後のみのショートケア、夜のみのナイトケア、そして午前から夜までのデイナイトケアです。

 

デイケア

デイケアの実施時間は午前から午後の6時間です。多くの施設では9時または9時半からの6時間が利用時間となっています。(間に昼食。)

利用定員は小規模施設で30人、大規模施設で70人です。

 

ショートケア

ショートケアの実施時間は食事なしの午前または午後のみの3時間です。多くの施設の利用時間は、午前は9時または9時半から、午後は12時または12時半からの3時間となっています。うちの施設では自由に時間を設定できます。時間が短いので「長時間の利用に不安」「試しに利用したい」といった人も利用しています。

利用定員は小規模施設で20人、大規模施設で70人です。

 

ナイトケア

ナイトケアは夜のみの4時間です。16時から20時までの4時間が利用時間となっていて(間に食事)、日中は仕事などで通えない人も利用できます。

利用定員は規模を問わず20人です。  うちの施設ではナイトケアのみ方の利用はありません。

 

デイナイトケア

デイナイトケアは朝から夜までの10時間です。朝昼晩と3食が提供されます。多くの施設ではデイケアとナイトケアを組み合わせた時間帯、9時から20時までという利用時間になっています。うちの施設は 8時~19時です。

利用定員は小規模では30人、大規模では70人です。

 

3.在籍する専門職

精神科のリハビリテーションでは、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、公認心理師もしくは栄養士、精神科医師という人員基準があります。精神科医以外は常時デイケア内にいます。(兼務を除いて)

ひろしはデイケア室のに必要な人員基準の全てになれるということになります。(精神科医は兼務であり、デイケア室には常駐していません。)デイケア室内にいる専門職全てみたいです。(公認心理師又は栄養士の栄養士は除きますが。)資格を取ったのが無駄ではない気がしてきました。

人数の基準は実施時間施設規模で定められています。たとえば小規模のショートケアでは看護師、作業療法士、臨床心理技術者(公認心理師)、精神保健福祉士のいずれかを合わせた計2人です。(それと兼務の精神科医師1人。)

大規模なデイナイトケアでは作業療法士や精神保健福祉士などを合わせて計6人です。 (それと兼務の精神科医師1人。)

精神疾患等があり精神科などに通院している人のうち、症状が比較的安定していて入院を必要としない人が、精神科デイケアを利用します。

4.各専門職の仕事について

作業療法士の一番の仕事は治療プログラム作成です。プログラムを作成して作業療法士を含めた各専門職が実施します。作業療法士が立てたプログラムを作業療法士以外が実施する所はあまり無いかもしれません。普通は精神障害分野でも身体障害分野でも作業療法士本人が評価し、治療計画を立案し、実施しますがそれを他の専門職が実施するのは個人的には少し不思議な感じがします。

精神科デイケアやナイトケアは専門職の集まりです。作業療法士以外にも看護師、精神保健福祉士、公認心理師等の専門職が集まって共同で支援しますのでかなりレベルの高い治療が行なえると思います。

プログラム内容としては集団療法としての全体レクレーション的なものから、小集団のものまで幅が広いと思います。小集団のものとしては非常に多くのプログラムが考えられます。例えばドラマ鑑賞や映画鑑賞も一つのプログラムとして成立すると思います。趣味活動として好きな活動を行ってもらうのもいいと思います。涼しい時期なら散歩等も歩こう会と称してプログラムに入れるのもありだと思います。もちろん、作業療法士だけでなく専門職で話し合ってプログラムを考えるのも良いのではないかと思います。そのほうがそれぞれの専門職の特色が出て良いと思います。

これらのことから治療プログラム作成に関しては作業療法士だけが行うのではなく全ての職種が行いそれを取りまとめるのが作業療法士という認識のほうが正しいのではないかと思います。デイケアにおける治療プログラムの作成・実施は作業療法士、看護師、精神保健福祉士、公認心理師等、全ての職種に共通した大事な仕事であると言えると思います。

 その他にも看護師には健康管理、服薬管理等の大事な仕事があります。精神保健福祉士には制度利用や目標応援シートの記載等の大切な仕事があります。生活保護や年金等の支援は本当に大変だと思います。公認心理師は心理的な援助全般等も行いますので作業療法士以外の職種も本当に大変な部署だと思います。

5.まとめ

このようにかなり大変な精神科デイケアですが病棟や作業療法室(OT室)、地域連携室、心理室にはない面白さがあると思います。私も精神科デイケアで働き、力を思う存分発揮してみたいと思っています。

今回の記事を読んで作業療法士、看護師、精神保健福祉士、公認心理師になりたい、精神科デイケアで働きたいと思って頂ける人が一人でもいたら嬉しいです。

 

今後も精神科デイケアの各専門職の仕事について発信していきたいと思います。よかったら参考にしてみてください!

次回からも資格や健康、病気、リハビリ、ダイエット、運動、筋トレ等に関する記事を書いていきます。よろしくお願いしますm(_ _)m

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